Les Rêveries du promeneur solitaire

9月も終わるので

九月、長月、September。

この辺りは厳しい残暑が続いたここ数年の中で、今年は9月らしい過ごしやすい気候だった。おかげでエアコン代も浮いた。もっとも、ここ数年の残暑が厳しかったとはいえ、秋分の日を過ぎる辺りからは、さすがに涼しい日が増えたような気はする。暑さ寒さもなんとやら。


September そしてあなたは
September 秋に変わった

竹内まりやの”September”をYouTubeで検索したのだけれども、カラオケばかりで本家が見当たらなかった。カラオケもYouTubeに上げるだけあって、みなさんなかなかお上手ではあるのだが、今回はこちらを。

1982年。とってもニュウウェーブ。土屋正巳のギターはエイドリアン・ブリューのよう。すごく意識してる。


秋というと、この曲かなあ。


つらくても つらくても 死にはしない・・・(溜息)


秋の海というと、こんな曲もある。

混声合唱組曲「復活」の1曲目、「わすれられた海」。
歌詞はこんな感じで始まる。


秋の日本海
それは わすれられた海

浜辺には 人もなく
旗もなく うた声も聞こえず
あるのは、 ただ
一そうの廃船。
そのへさきにとまる
一羽のカラス。

秋の日本海とか演歌すぎる。「うた声も聞こえず」とか・・・
曲は古典的な現代音楽風でオールドウェイブではありますが、かっこいいフレーズもある。


海の歌なら自分はこれが好きだ。(いつのまにか海の話に・・・)

ロバート・ワイアットの”Sea song”。まっすぐな声。終盤は鳥肌もの。坂本教授はロバート・ワイアットを世界一悲しい声の持ち主と評したことがあるという。

ロバート・ワイアットは、20代後半の時、酔っぱらって5階から転落し半身不随になった。ドラマーとしての人生が断たれ・・・というか、障害者として残りの人生を生きることになった。復帰第一弾として1974年発表したアルバムが” Rock Bottom”で、”Sea song”はこのアルバムの1曲目。

”Rock Bottom”は、直訳的に「岩底」。「最低」、「どん底」といった意味も。音楽のロックと掛詞にもなっている。坂本教授の評価は、こういった背景も込みで言ったものなのだろう。たぶん。