Les Rêveries du promeneur solitaire

マゾヒストはポジティブ思考かもしれない論(略してMPT)

ウサギとカメの話、あれは、ウサギさんが油断して居眠りしていたのではなくて、ひょっとしたら、調子に乗って飛ばしすぎて途中でヘバってしまったのではなかろうか、などと余計なことを思い浮かべながら暮らしている今日このごろ。なんというか、飛ばしすぎてしまうのも油断のうちというか、自分の実力を過信してしまったのかもしれないし、そうではなくて、もしかしたら、不安とか緊張のせいかもしれない。まあ別にいいです。

さて、今日のタイトルの話。ここでいうところのマゾヒストは、被虐性愛といった本来の意味のものではなくて、世間でいうところのストイックというか、厳しい試練を自らに課す人という意味合いでのマゾのことです。こういうことをする人は、わりと前向きな考えを持ってやっているのではないだろうか。

というのは、自らに試練を課す前提として、事前にある程度、自分にはそれをやり遂げられるだろうという自信とか、楽天的な考えがあるということではないかと思うからです。この自信は往々にして根拠の薄い、つまり自信過剰である可能性があるのですが、こうした前向きな考え方は、たとえ厳しい条件の中でも失敗を恐れず、かかんに挑戦し続ける原動力になるのだろうと思います。

近代の合理的な資本主義の形成に宗教的な禁欲主義や勤勉さが貢献したと考えた人が昔いましたが、そういった話に似ているのかな。あんまり似てないか・・・。


どんなに困難でー
くじけそうでもー
信じることサー
必ず最後にマゾはカツー!

…みたいな。

ただ、ポジティブにかかんに攻めていくと、実際、ミスは多くなってしまいます。ミスしてもそう簡単にはくじけず反復するのがポジティブ思考の長所であり、攻撃的な役割の場合には期待が持てそうに思います。創造性を発揮するのもポジティブな方がベターなようです。一方でミスが許されない役割をこなさなければならないシーンでは、軽いポカをやらかしてしまうリスクが高まりそうです。守備的な場面では眉間にしわを寄せて多少なりとも慎重になった方が吉ということでしょうか。

今日は、ちょっと説教臭いですね。
ドーモスミマセン。

本日のBGM


時折、ポジティブは軽くて少々バカっぽく見えたりすることがある。ポジティブ・シンキング・バカ(略してPTB)。


プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

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