Les Rêveries du promeneur solitaire

Ouch!ヘーベン

忘却からの帰還: 陰謀論のバックファイア効果

http://transact.seesaa.net/article/362852903.html

 

アンチ・テーゼを突きつけられると、テーゼがより強固になる弁証法。ひょっとしたら死に至るまで反復する、かもしれない。

 

政治的な信念に限らず、こういうケースは多くありそうな気がする。少なくとも自分はしょっちゅうやらかしていそうな気がするわけだ(笑)。

 

認知的不協和を解消する時に、より負荷の少ない方に流れやすいうのは実にありそうな話。それから確証バイアス。

 

ただ、メカニズムからの推論で「ありそう」と感じるのと、実際に「ある」ことの間には直感で感じるよりも大きな隔たりがあったりするので、「ありそう」なことをあるかどうか実証的に確認する作業は地味だけど科学の大事な役割なのだろう。「ありそうだけれど実際にはない」ことが世の中きっとおおく「ありそう」(笑)だから。

 

というのは、「ありそうなウソ」ほど巷に広まりやすいだろうと自分は思うからで、つまり、ウソがウソとして充分に機能するには、「ありそうだ」と感じられることが重要な要件になるだろうし、詭弁が詭弁として機能するためには、少なくとも一部の人々にとってはもっともらしさを感じさせる必要があるだろうし、詐欺が成立するためには信じる人が必要だろうから。

 

・・・というのが仮に本当だとすれば、ありそうなことほど実際にあるかどうか確認しなきゃならなくなる。これは実に面倒な話で、実生活では到底ムリ、少なくと自分にはムリだから、せめて重要な決断をするときだけじっくりやればいいっすかねえ。

 

まぁどうでもいいのですが。。

 

さて、このバックファイア効果というものを考慮すると、たとえば喫煙者に対してタバコの危険性を強く訴えるだけではむしろ逆効果になるかもしれない。薬物依存症患者に罰を与えるだけでは、当事者には逆効果になるかもしれないね、という感じでしょうか?よくわかりませんが。。